コラム
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将来性抜群!Webマーケティングの副業を始める方法
記事のまとめ
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Webマーケティングの経験は、どんな業界でも求められる将来性抜群のスキルである
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Webマーケティングの副業はフルリモートやスポット案件も多く、始めやすい
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Webマーケティングの副業は、X(旧Twitter)やYouTubeなどこれからも需要が伸びる
目次
さまざまな業界や企業において、顧客獲得のために必要不可欠なのがマーケティングスキルです。
中でも、インターネット上で集客や販売強化に繋げる「Webマーケティング」分野は欠かせないものです。
Webマーケティングの経験を活用して副業をしたいと考えた場合、どのような働き方があるのでしょうか。Webマーケティングスキルそのものの将来性や副業案件の特徴、探し方を見ていきましょう。
Webマーケターの需要は高い
Webサービスを活用し、商品やサービスが売れる仕組みを作ることのできるWebマーケティングは、2022年時点で、広告費における「インターネット広告費」の割合は約4割にものぼり、総務省の調査によると2011年以来、市場は伸び続けています。2022年段階でインターネット広告費は3兆円を超えています。
(出典:総務省「令和5年版情報通信白書」日本の媒体別広告費の推移2022年)
また、近年国はのDX(デジタルトランスフォーメーション)によって、顧客への新たな価値やサービスを生み出すことを、求めており、そのためにもWebマーケターは欠かせない存在といえるでしょう。企業のDX化において、デジタル技術の知見を持つ人材不足が課題となっており、需要は日々高まっています。
パーソル総合研究所の調査によると、副業をする会社員の職種で、Webクリエイティブ職の副業率は高いことがうかがえます。この結果からWebマーケターは比較的副業を始めやすい職種であることがわかります。
(画像引用元:株式会社パーソル総合研究所 シンクタンク本部「第二回 副業の実態・意識に関する定量調査」)
インターネット上の広告運用に必要不可欠なWebマーケティングのスキルを持つ人材は、今後ますます企業から求められていくでしょう。
Webマーケティングの仕事内容
Webマーケティングとは、企業のサービスや商品の認知を広げたり、販売を促進したりすることを目的として、Web上の施策を計画・実行をする仕事です。Webサイト(ホームページやブログ)のコンテンツ作成はもちろん、ユーザーの流入経路や離脱率をデータから分析し、検証することで登録者や商品の販売数、PVなどの増加を目指します。
また、近年はSNSを使ったマーケティングも重要です。SNSを活用してユーザーと接点を持ち、多くの人に知ってもらう機会を作るための戦略策定および実行も求められています。
Webマーケティングの仕事は幅広く、例えば次のようなものがあります。
- ブログ運営
- マーケティングリサーチ(調査)
- コンテンツ作成(コピーライティング、SEO記事の執筆)
- プロモーション(広告・SNS運用)
- 効果検証(分析)
- ウェビナー企画
- コンサルティング
従来のマーケティング知識に加えて、Web特有の知識や知見も必要な仕事です。Web関連を本業とする企業でマーケターをしている場合はもちろん、そのほかの業種の場合でもマーケティングやSNS担当、広報担当などの経験があれば、Webマーケターとして副業を始めるチャンスがあります。
Webマーケティングの副業を始めるためにできること
Webマーケティングの副業を始めるためには、事前準備や案件の探し方、案件獲得のコツを知っておく必要があります。ここでは、それぞれのステップについて紹介します。
得意なWebマーケティングを選ぼう
Webマーケティングは、SEO対策、SNSマーケティング、コンテンツ制作などをする仕事です。前述したように、Webマーケティングの仕事は幅広いため、得意分野や興味を持っている分野を選ぶことが大切です。
「社内副業制度」があるか確認しよう
また、社内副業を導入している企業もあります。正式に社内で公募している場合などがあり、社内でそういった制度や事例がないか調べてみましょう。
知人の紹介で副業を始める
Webマーケティングの副業を始めるには多くの方法があります。その一つとして「知人を介して」というものがあります。前職のつながりや学生時代からの友人に「副業でWebマーケティングに挑戦したくて」と話すことから始まるケースがあります。
副業マッチングサイトやエージェントを活用する
近年増えているのが副業マッチングサイトや副業エージェントです。マッチングサイトは自分の経験やスキルを登録し、案件に自分から応募して副業案件を獲得していく方法です。副業エージェントは、転職エージェントのようにアドバイザーと面談の上で、希望と適正に合った求人が紹介され、企業との面談に進んでいくものがあります。
SNSで「Webマーケティング 副業」と検索する
SNSから副業を見つける人も出てきています。SNSでは経営者や人事担当者が「Webマーケティングができる人はいませんか?副業や業務委託でもOKです!」と投稿している場合があります。「Webマーケティング 副業」、「Web広告 副業」などと検索してみると、思わぬ出会いがあるかもしれません。思い切って投稿している人にメッセージを送ってみましょう。
最新情報をキャッチアップする
次に、スキルアップのための学習が必要です。本業でWebマーケティング職に就いていたとしても、Webマーケティングの分野は常に進化しており、最新のトレンドやテクニックを習得することが求められます。
未経験の場合は、オンラインでの講座や教材、書籍などを活用して、自己学習を行いましょう。また、実践的な経験を積むために、自身のウェブサイトやSNSアカウントを活用して実際にマーケティング活動を行うこともおすすめです。
実績やスキルをすぐに伝えられる「ポートフォリオ」を作成する
副業としてのWebマーケティングの仕事を見つけるためには、自身の実績やスキルをアピールすることも大切です。
ポートフォリオや実績を掲載したウェブサイトを作成し、自身のスキルや経験をアピールすることで、信頼性を高めることができます。また、SNSや専門の案件サイトなどで自身のスキルや経験を積極的にアピールし、仕事の機会を探すことも効果的です。
副業としてのWebマーケティングの魅力
Webマーケティングの副業はフルリモートでもできるケースが多く、時間や場所に縛られずに業務を行いやすい傾向にあります。パソコン1台で始められ、本業との並行もしやすく、副業としての一歩を踏み出しやすいという点は魅力の一つでしょう。
パーソル総合研究所の調査より職種別テレワーク実施率を見てみると、広義のWebマーケターが含まれるWebクリエイティブ職は70.1%と最も高い数字です。企画・マーケティング職も55.3%で4位であり、上位にいます。
(画像引用元:株式会社パーソル総合研究所 シンクタンク本部「第七回・新型コロナウイルス対策によるテレワークへの影響に関する調査」)
「マーケティング」と「Web」、2つの知見が必要なWebマーケターの経験は、キャリアを長期的に見た場合にも大きな強みになります。転職市場でもニーズの高い職種です。
副業で経験を積んだ後に、Webマーケティングを請け負う事業を立ち上げたり、自分で商品やサービスを世の中に送り出したりする道も拓けるでしょう。
企業と副業・フリーランス人材をつなぐマッチングプラットフォーム「HiPro Direct」を見てみると、次のような募集があります。
- 放送通信機器の会員向けメルマガ運用
- オウンドメディア立ち上げ支援
- 弁護士情報サイトのオンラインセミナーの企画・実行
いずれもリモートワークが中心で、報酬は週2〜4日でおおよそ月額5万円〜10万円です。「フリーランスとして独立も考えている」場合は、月額25万円や40万円などの案件に挑戦することも検討することができます。副業からフリーランスまで、Webマーケティングの知見を持ったプロ人材のニーズの高さがうかがえます。(2023年8月時点情報)
継続的なスキルアップを続けることで、収入を増やせる可能性が高い点も大きな魅力です。
Webマーケティング職は未経験からできる?
Webマーケティングの知識やスキルはとても幅広いです。データ分析やマーケティング戦略の設計といった、長期的な関わりの中で成果を上げていく副業もあります。
一方「オンラインセミナーの企画運営」といった、スポット的なWebマーケティング職の募集もあります。企業が求める業務内容はそれぞれなので、まめに副業の案件を見ていると、本業の延長線上にある募集が見つかることもあるでしょう。
また、TikTokやInstagramなどのSNS運用は、企業での経験はもちろんのこと、日常的にユーザーとして触れている経験が仕事につながる可能性もあります。自身のブログやSNS運用を通して、企業担当者から声がかかり、副業としての一歩を踏み出すケースもあります。
例えば、ブログ運営をきっかけにビジネスメディアで記事を書くWebライターになった人、X(旧Twitter)のフォロワー数が増えたことで企業のSNS運用を依頼された人もいます。マーケターは世の中の動きやトレンドを把握することも大切です。新しいものをまず触ってみるというスタンスが、副業へのきっかけになるでしょう。
Webマーケティング職に必要なスキル
必要なスキルや知識には、例えば次のようなものがあります。
- マーケティングの基本知識
- SNS広告(主にX、YouTube、Instagram、TikTokなど)の運用知識
- 各種ツールの使い方(例:Google Analytics, SEMrush, MailChimpなど)
- テクニカルSEOやコードの基本的な知識
- Webサイト制作知識
- クライアントとのコミュニケーションスキル
上記のようなWebマーケティングの知識やスキルが身につく資格もあります。
- Google広告認定資格
「検索広告」「ディスプレイ広告」「動画広告」「ショッピング広告」「アプリ広告」「広告測定」の6つの資格を取得できる。いずれも1年間有効 - Googleアナリティクス認定資格
Googleが提供する無料のオンライン講座で、Web解析ツールの基礎から応用まで学ぶことができる。1年間有効 - マーケティング検定(内閣府認定)
マーケティング理論の基本から応用までの知識を測定する資格。Webだけではなく、マーケティング全般を学ぶことができる - Web解析士
ウェブ解析スキルを身につけることでデータを読み取り、正しい判断ができることを目標とした資格
Webマーケティングのスクールや本も多数あります。経済産業省が紹介する無料でデジタルの基礎を学べるオンライン講座や、総務省や経済産業省が後援する、200以上の様々なトレーニングプログラムを受けられる「日本リスキリングコンソーシアム」もあります。自分に合った学びを選んで、まずは一歩踏み出してみるのもおすすめです。(2023年8月時点情報)
まとめ
Webマーケティングは全業種で必要不可欠な分野で、今後ますます需要が高まっていくでしょう。その分、ライバルも多く学び続けることは必要ですが、時代の変化に合わせて新しいことを身につけていくのは刺激的で楽しくもあります。
Webマーケティングの副業を始めたい方は、企業と副業・フリーランス人材をつなぐマッチングプラットフォーム「HiPro Direct」も、活用してみてください。1万人を超える登録者が副業を通じて、自分のスキルをアップさせようと積極的に動いています。
(書き手:片岡 由衣/編集:佐野 創太/監修:HiPro Direct編集部)