コラム

|

副業・兼業

副業実践者

副業の始め方を実例とともに解説!副業で高収入を実現している人の特徴とは?

記事のまとめ

  • 副業を始めるためのファーストステップは「副業する目的・目標を定める」こと。なぜ副業したいのかによって、応募する案件の条件は変わる

  • 副業実施者が副業探しで最も活用しているのが、副業案件を探すことができるサイト。さまざまなサービスがあるため、自身の目的や状況に併せて活用するサービスを検討する

  • 副業月収の平均は6万円台である一方、年間300万円以上副業収入を得ている人も1割程度いる。経営企画や商品/サービス開発、新規事業開発/事業企画といった専門性の高い職種が高収入を得られる割合が高い

副業元年と呼ばれる2018年から、副業に取り組みたいと考える人が一定数見られるようになりました。

しかし、2023年にパーソル総合研究所が実施した「第三回 副業の実態・意識に関する定量調査」によると、正社員個人の副業実施率は7.0%と少数派です。一方、副業意向率は40.8%となっており、「副業はしたいけれど始められていない人」が多くいることがわかります。

この結果をみると、副業に興味を持ちつつも取り組めていない人の中には、「副業の始め方がわからない」と考えている方もいると予想されます。

そこで、本記事では、成果につなげるための副業の始め方、案件の探し方を解説します。副業のメリットとデメリット、副業実践者の実例も併せてご紹介しますので、スキルや経験を活かして副業を始めたい方はぜひ参考にしてください。

副業の始め方4ステップ

実際に、副業はどのように始めればよいのでしょうか。ここでは、副業の始め方について、4つのステップを解説します。

1.副業する目的・目標を定める

最初に副業の目的と目標を定めるようにしましょう。副業を行う理由はさまざまです。しかし、その理由によって、応募する案件の条件は変わります。たとえば、収入重視であれば、本業で培ったスキルをフル活用できる求人を探すことが重要です。

また、活躍の場を広げるための副業であれば、本業とは異なる業界を選び、経験を積めるような案件を見つける必要があるでしょう。将来的にはたらく業界を変えようと考えているのであれば、そのことを考慮する必要もあります。

2.副業をするための時間を捻出する

続いて、重要になるのが副業にコミットする時間の確保です。2021年にパーソル総合研究所が実施した「第二回 副業の実態・意識に関する定量調査」によると、1ヶ月間あたりの副業総労働時間の平均は29.5時間となっています。

(引用元:株式会社パーソル総合研究所「第二回 副業の実態・意識に関する定量調査」)

たとえば、1ヶ月を30日と想定し、毎日稼働すると考えた場合、1日に1時間の副業時間が必要になります。1ヶ月あたりの副業労働日数の平均である9日間の場合は、1日あたり3時間30分程度の時間が必要です。副業先によってはたらく条件は異なりますが、この時間を無理なく確保できるか、あらかじめ試算するようにしましょう。

また、副業時間の作り方については、以下の記事で経験者の実例を挙げながら解説しています。副業実践者の時間の確保方法について興味のある方は参考にしてください。

3.副業案件を探して内容を確認する

もし副業に興味がある場合、実際の案件を見るようにしましょう。案件には、報酬・業務時間・役割などが記載されています。具体的な条件を確認することで、より副業のイメージが鮮明になります。積極的に情報を探すようにしましょう。

4.副業プラットフォームなどに登録し案件に応募する

副業に取り組む意識が芽生え始めたら、ぜひ副業プラットフォームに登録して案件に応募してみてください。まずは、副業への第一歩を踏み出してみましょう。企業と自分の条件がマッチすれば、副業に取り組むことができます。

副業案件を探す方法

副業への意欲を高まった際、副業案件の探し方がネックになることがあります。実際に、副業に取り組んでいる人は、どのように案件を探しているのでしょうか。

2023年にパーソル総合研究所が実施した「第三回 副業の実態・意識に関する定量調査」によると、副業実施者は以下の方法で案件を獲得しているとわかりました。

  1. 1.副業サイトや求人検索サイトの利用 35.9%
  2. 2.友人、家族との相談・紹介 19.5%
  3. 3.紙の求人広告の閲覧 13.0%
  4. 4.副業エージェントの利用 11.5%
  5. 5.SNSでの求職活動 11.3%
  6. 6.企業への直接応募 8.9%

ここでは、この結果を踏まえて、副業案件を探すための取り組みやすい方法を解説します。

副業マッチングサイトやエージェントを利用する

最も多くの人が活用しているのが、副業サイトです。具体的には、副業のマッチングプラットフォームや求人検索サイトなどの利用、副業エージェントの利用も含まれます。

各サービスの代表例は以下のようなものです。

副業特化のマッチングプラットフォーム

Webマーケティング、セールス、プログラミングなど専門スキルを持った副業人材のマッチングを行うサービスです。長期で企業の課題解決に携わるプロジェクト案件はもちろん、1回単位で企業の課題に対して知見を述べるスポットコンサルの案件も多数あります。

副業が前提となっているため、限られた時間で活動しやすい案件が集まる傾向にあります。副業を通して「自身のスキルを活かして、他の企業でも役立ちたい」「プロとして収入を増やしたい」と考えている方におすすめです。

クラウドソーシングサービス

隙間時間を活用して取り組める仕事から、専門スキルを活かして結果にコミットする案件まで幅広く案件を紹介しているサービスです。案件数が多いため、初めての副業に挑戦しようとしている方や、未経験職種での実績作りを優先したい方におすすめです。

フリーランス・副業向けのエージェントサービス

案件を発注したい企業と仕事を受注した個人の間に立ち、案件の紹介や契約交渉を代行してくれるのが、エージェントサービスです。自身で営業活動や契約交渉をするのが苦手な方におすすめのサービスです。

サービスよっては、フリーランス・副業者向けの福利厚生制度やキャリア相談を受けられる場合もあり、初めての副業でも安心して始められます。

友人・知人から紹介を受ける

知人や友人からの紹介は、ミスマッチが少ない案件の獲得ルートといえます。知人を通して案件の詳細や実情を事前に知ることができ、自身の人柄や保有スキルを知人経由で伝えることもできるため、応募者と企業の双方の齟齬が少なくなる傾向があります。

知人が自身に合致する人材を欲しているかどうかは運次第ですが、副業をしていることを周囲にアピールしていると思いもよらないタイミングで仕事へと繋がる可能性があります。ぜひ積極的に副業に取り組んでいることを知人や友人に宣言するようにしましょう。

興味のある企業に直接問い合わせる

興味のある企業のお問い合わせ先から直接応募する方法もあります。しかし、売り込みが成功する確率は高くありません。かけた労力に対して、成果を得られにくく、モチベーションが低下しやすいのがこの方法のデメリットといえるでしょう。

ただし、成功すると携わりたい企業やプロジェクトにジョインできる可能性も芽生えます。志望度の高い企業やプロジェクトがある場合は、直接問い合わせてみるのも一つの手です。

副業を始めるメリット

副業を始める主なメリットは、以下の3点です。それぞれ見ていきましょう。

収入を増やせる

まず、副業による収入の増加が大きなメリットとして挙げられます。すぐに収入を得られるだけでなく、本業とは異なる収入減を確保しておくことで、将来のリスクヘッジにもなりえます。

また、報酬金額をもとに、自身の市場価値を確かめる機会としても活用できます。

本業以外のスキルや経験を積める

本業とは異なるスキルや経験を積める点も大きなメリットです。たとえば、IT業界のWebマーケティングではたらいている人は、副業で飲食店のブランディング施策などに関わることもできます。この場合、本業とは異なる業界の知見を得られます。

キャリアの選択肢を増やせる

キャリアの選択肢を増やせることも副業のメリットです。副業先ではたらくことで、自身のスキルや経験が客観的に評価されます。また、新しい文化や知識を吸収する機会もあり、自身の仕事の幅を拡大することができます。これにより、キャリアアップや転職など新たなキャリアの可能性を広げることができます。

副業を始めるデメリット

副業のデメリットとして、以下の2点が挙げられます。

過重労働になる恐れがある

本業と副業先の繁忙期やトラブル対応などが重なった場合、過重労働になる恐れがあります。その場合、休みを取れず心身の体調が崩れ、本業に支障が出る可能性もあります。副業に取り組む際は、スモールステップで開始しつつ、繁忙期になっても余裕をもてるようなタイムスケジュールではたらくようにしましょう。

業務以外の作業が必要になる

副業を開始するには、業務以外の作業が必要になります。まず、本業での副業開始の申告です。就業規則を確認しながら、規定のフォーマットに副業条件を記載し、本業の会社から許可を受ける必要があります。

また、副業は自身がフリーランスとなってはたらくため、ポートフォリオの作成・営業・条件交渉・売上・経費などを自身で管理しなければなりません。また、予想以上に業務以外の作業を対応する必要があるため、副業に取り組む際には時間の管理も重要です。

副業を始める際の注意点

副業を始める際には、気をつけなければいけない注意事項が主に3点あります。

本業の会社の副業ルールを確認する

副業への取組可否は、企業ごとに異なります。そして、その可否は就業規則に掲載されています。2018年に厚生労働省が「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を発表して以来、副業解禁に踏み切る企業は増えました。しかし、制度の改定が追いついていない企業も少なくありません。自身の務める企業が副業に対して、どのようなスタンスを取っているのか、まずは把握することが重要です。

もし、企業が副業を許可している場合、その多くは認可制です。副業の届出・申告書の提出が必要になるため、社内ルールに則り、副業の申請を進めるようにしましょう。

一方で、就業規則に副業の項目が存在しない場合は、上司と相談することをおすすめします。就業規則に副業の記載がなくても、許可されるケースがあるからです。社内のルールに則りながら副業をすすめ、不明な部分は上司と相談するようにしましょう。

情報管理を徹底する

副業に取り組む際の重要な注意点が、情報管理の徹底です。本業・副業先ともに業務上知り得た機密情報の取り扱いには十分注意しましょう。

たとえば、売上・開発・マーケティング・顧客データなどの情報を流出させた場合、企業に損害を与える可能性もあります。裁判などのトラブルに発展する場合もありますので、情報管理には細心の注意を払うようにしましょう。

危険な副業を避ける

副業の広がりを受けて、副業詐欺も少なからず発生するようになりました。その手口は、「仕事を紹介します」と宣伝し、会費や登録料を要求しておきながら、支払いが行われると音信不通になるというものです。

副業案件の募集内容に少しでも疑問を感じた場合は、リスクヘッジのためにその案件を受けることを避けるなど、慎重な判断を行うようにしましょう。

副業でどれくらい稼げるの?高収入を実現している人の特徴とは

実際に副業ではどの程度稼げるのでしょうか。調査結果をもとに解説していきます。

副業月収の平均は6万円台

転職サービスのdodaが実施した「副業の実態調査」によると、2023年の副業の月収平均は「65,093円」でした。

また、副業の月収で最多を占める割合は1万円未満の48.1%。5万円以上の収入がある人の割合は23.8%で、その中でも10万円以上の収入の人は13.8%でした。副業の月収1万円未満が約半数であるにも関わらず、平均月収が高いという結果です。

このことから、専門スキルを持ったプロ人材がより多くの収入を得ていると予想されます。

(引用元:doda「副業の実態調査【最新版】」)

副業で年間300万円以上稼ぐ人の特徴

副業月収が1万円未満の人が約半数である一方、高収入を得ている人もいます。パーソルキャリアの「HiPro」が実施した調査によると、副業者の1割程度が年間に300万円以上の収入を得ているとわかりました。その属性は以下の通りです。

職種

経営や企画に関する専門性の高い職種です。その中でも、経営企画と商品/サービス開発が21.0%、新規事業開発/事業企画が13.2%、マーケティング/PRが11.4%を占めます。

(引用元:HiPro「副業年収実態調査」)

副業に従事する労働時間

30時間未満の合計が64.0%。その中でも、最多を占めるのが10~20時間の22.0%でした。専門スキルを活かし、副業としてはたらける時間の範囲内でコミットし、高収入を獲得していることがわかります。

(引用元:HiPro「副業年収実態調査」)

副業は職種・難易度によって、得られる収入は大きく変わります。副業を始める際には、どのような副業をしたいのか、どの程度の収入を得たいのか、事前にイメージするようにしましょう。

副業実践者はどのように始めたのか実例を紹介

副業実践者はどのように副業に取り組み始めたのでしょうか。ここでは、副業の始め方に着目して、実例を紹介します。

副業マッチングプラットフォームを活用したAさんの実例

Webマーケティングの領域を本業としていたAさんは、副業のマッチングプラットフォームを活用しました。その際に重視したことは、プラットフォームの信頼性です。

運営会社の手がけるサービスの規模や口コミを確認し、安心して利用できるサービスを選びました。Aさんは、副業の実績がなかったため、最初の案件の受注に苦労しましたが、応募数を増やし、案件を受注することができました。その後は、自身のマーケティングスキルを発揮し、企業から高い評価を獲得することに成功しました。

実績を獲得したAさんは、企業からの紹介も含めて、安定的に案件を受注できるようになりました。本業でのスキルを活かし、活躍の場を広げることができたのです。

前職から副業の依頼を受けたBさんの実例

Webメディアで編集職を務めるBさんは、退職した企業との関係を良好に保ったことから副業案件の獲得に成功しました。また、Bさんは、同職種で転職にも成功しました。退職の際、上司や同僚に「転職先では副業に取り組むので、もし携われる案件があれば携わりたい」と意欲を表明していました。

転職先企業から副業の許可を貰った後、前職の企業からライティング業務を受けるようになりました。また、同僚が転職した際に、その転職先から仕事を依頼されることもあります。本業のつながりを通して副業の案件獲得に成功した例です。

まとめ

副業の始め方は、副業が浸透するにつれて多様化しつつあります。副業では、収入を得ながら多くの企業の知見や文化を吸収できるため、自身のキャリア形成にも大きなメリットがあります。ぜひ自身のスキルを活かして、副業を始めてみましょう。

あなたにおすすめの記事

Recommended

新着記事

New Articles

ランキング

Ranking

Follow Us

SNSをフォローして、お役立ち情報や最新のイベント情報を受け取りましょう

HiPro Direct

業界最大規模の転職サービス「doda」を運営するパーソルキャリア株式会社の
副業・フリーランス向けマッチングプラットフォーム「HiPro Direct(ハイプロダイレクト)」では、 様々なお悩みを解決し、あなたらしい働き方の実現を応援します。

  • 累計10,000人以上の
    副業者・フリーランスが登録

  • 日本を代表する大企業の
    副業案件も多数掲載

  • 地域副業に特化した
    コンテンツページも充実

  • 土日、週1、フルタイムなど
    さまざまな働き方が選べる

  • 掲載案件のうち90%が
    リモートワーク可能なお仕事

  • 短期1時間/回のスポットコンサル案件から
    副業可能(報酬1万円~/H)

HiPro Direct

HiPro Direct(ハイプロダイレクト)は、
dodaを提供する人材サービス大手
パーソルキャリアが運営しています。
私達は「はたらいて、笑おう。」を理念に持ち、
みなさまのキャリアに対する不安やお困りごとを
解決すべく、
また、その先にあるご自身のキャリアを
自ら描けるよう
「はたらく」を自分のものにすることを
応援いたします。