事例紹介
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プロ人材活用
新規事業
専門分野の情報収集にプロ人材を活用。精度の高いデータが新規事業開発の後押しに
記事のまとめ
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新規事業開発を行うなかで、飲食店に関わる支援サービスを幅広く調査する必要があり、プロ人材にヒアリングをするためにスポットコンサル型を導入
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自社ではわからない外側からの視点や、店舗に関係する不動産業など関連分野の専門家や経営者の見解を確認できた点が有益だった。
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スポットコンサルは、情報を収集したあとに方向性を変えて、また意見を聞くといった柔軟な進め方ができる点がメリット。HiPro Directを活用したことで企画が通り、来期にテストを始められる段階まで進行している。
目次
株式会社ぐるなび オーダー&フードサプライ事業部 フードサプライ事業開発室 大角 主馬様
株式会社ぐるなびは、レストラン検索サービスの先駆けとして、情報を介して食と人をつないできました。また、創業以来「デジタル活用力」と「人的サポート力」の両輪を回しながら、飲食店支援も行ってきました。現在は、飲食店販促サービスのほか、メーカーや省庁・自治体などの商品開発や地域活性化の支援、店舗開発事業、食のECサイト運営などさまざまな関連事業を手がけ、業務内容も多岐にわたっています。
今回HiPro Directの導入を検討されたのは、新規事業の立ち上げにも携わるオーダー&フードサプライ事業部です。新規事業の企画案を固めるため、まずは開業支援にまつわるデータを幅広く調査したいというご要望から「スポットコンサル型」をご契約いただきました。ご依頼に至る経緯から、導入後の印象などを大角 主馬さんに伺いました。
情報キャッチとアップデートは社内だけでは限界がある
——御社は、「食」を軸に、情報提供サービスから飲食店経営の業務支援まで幅広く展開されていらっしゃいます。大角さんが所属するオーダー&フードサプライ事業部 フードサプライ事業開発室とは、どのような事業を行っているのですか?
大角氏:新規事業の開発、特にフードサプライという流通分野に関わる仕事が主です。外食店舗や卸の会社とメーカーを繋いだり、事業の業務提案などを行ったりしています。ご相談を受けながら、売上増加や顧客獲得などのご提案をする上で、流通量のデータや動向を調べ、ノウハウをお伝えすることもあります。企業様の課題解決に取り組んでいく中で、当社で新しい事業を作りご提案するケースが多いです。
——クライアント企業に伴走して課題解決に取り組む一方で、新規事業の立ち上げにも注力されるとなると、情報のアップデートは欠かせませんね。先の展開を見据え、常に先取りで動いていくことが求められそうです。
大角氏:そうですね。初期段階のプロジェクトも多く、ゼロから企画することが求められます。日頃からさまざまな展示会には足を運びますし、情報集めは欠かせません。アイデアがある程度固まってくると、そこから練り上げて社内会議にかけますが、それをまとめる段階で、根拠となるデータが必要になります。これを収集するのがなかなか大変で、この作業を社内の人間だけでやろうとすると、どうしても限界があります。
プランが明快で予算を組みやすいのがHiPro Direct導入の決め手
——それで、HiPro Direct「スポットコンサル型」を導入いただいたのですね。導入の決め手はなんだったのでしょうか?
大角氏:正直に申し上げますと、利用プランがわかりやすかった点が一番です。私自身、前職でも何度か類似サービスを利用したことがありましたし、外部のプロ人材に頼ることについて、迷いはありませんでした。しかし、どこに依頼するかは迷いました。
当社では、まだスポットコンサルサービスの導入実績がなかったこともあり、条件に合わせて予算を組みやすいサービスを選びたかったのです。そうした事情を踏まえて条件がぴったり合ったのが、HiPro Directでした。
——ありがとうございます。具体的には、どのようなご依頼内容でしたか?
大角氏:今回は、飲食店に関わる支援サービスを幅広く調査したいと考え、事業にまつわる具体的な数字がほしかったのです。例えば、集客の構造やターゲット顧客、料金プラン、売上や収益の構造など具体的な数字をヒアリングできたらありがたいと思い、「スポットコンサル型」でご依頼しました。
CS(カスタマーサクセス)の方が担当についてくださり、訴求力のある文章の提案など募集をかけるタイミングから丁寧にフォローいただいた結果、20名を超える応募がありました。
——今回3カ月間ご利用きましたが、どのように依頼するプロ人材を選ばれたのでしょうか?
大角氏:毎月の予算に合わせてヒアリングする人数を決め、最終的に5、6名の方にご協力をいただきました。私たちが聞きたい話や情報ははっきりしていたので、こちらが求める答えを持っている方とマッチングするよう、時には踏み込んだ質問をさせていただきながら、プロ人材の選定を慎重に行いました。事前に何度かチャットでやり取りをしてから依頼するなど、少し時間がかかるケースもありましたね。
ネットでは拾えない価値ある情報を得られた
——HiPro Direct「スポットコンサル型」導入後の感触はいかがでしたか?
大角氏:スポットコンサルでさまざまな属性の方から話を聞いたのですが、満足しています。新規事業開発のためのリサーチを目的にしているので、情報開示しづらいところもありましたが、現段階で共有できる状況に対してアドバイスが欲しいと思っていました。そういった中でも、具体的な展開を描ける情報を得られたことは、とても良かったですし、価値ある情報をいただけたように感じています。
例えば、社内にいるとわからない「ぐるなびってこういう企業と思われている」という外側からの視点。同業種だけでなく、店舗に関係する不動産業など関連分野の専門家や経営者の見解を実際のデータを交えながら確認できたことは、非常に有益でした。
——大角さんが、最も有益と感じたことはどのようなことでしたか?
大角氏:ネットなどでは拾えない生の声が聞けるのは、大きいですよね。その業界の中にいる人しか知り得ないこともありますし、具体的な根拠を示していただけるとこちらも説得材料が作りやすく、ありがたかったです。今回、コンサル前に事前準備をして、要点を資料にまとめてくださった方もいらっしゃいました。ヒントやアイデアにつながる情報も得られたので、早速商談などに活かしてみようと思っています。
多様な情報を集めるのに「スポットコンサル型」はベストな選択
——今回「スポットコンサル型」を導入いただいて良かった点と、逆に、ネックに感じた部分があればお聞かせいただけますか?
大角氏:やはり、ゼロから新規事業企画を提案する場合は、HiPro Directの「スポットコンサル型」が適していると思いました。やることが決まっていない状態で幅広く情報を集めるには、一番適していると感じます。スポットコンサルであれば、情報を収集したあとに方向性を変えて、また意見を聞くといった柔軟な進め方ができる点がメリットだと感じました。実際にプロジェクトが決まり、詰めていく段階になったら、「プロジェクト型」など方向を変えてもいいと思いますが、現段階では「スポットコンサル型」で良かったと感じています。
ネックに思った部分は、実際に面談に至るまで少し手間がかかったこと。プロ人材が開示している情報量と粒度に差があるので、確認作業が発生し、事前のやりとりに時間がかかります。最初に詳細を書いてくださっている方は、その場で判断しやすいので助かりますね。
——最後に、今回の新規事業計画案の進捗を教えていただけますか?
大角氏:おかげさまで、企画が通り、来期にテストを始められる段階まで話が進みました。不足していた根拠に当たるデータや見解は、スポットコンサルを導入して集められたので、それを落とし込めたのが良かったです。
新規事業開発は、社内の壁が一番厚くて、そこを突破するのが大変です。20案、30案作っても、1案通るかどうかわからないというくらいシビアなので。しかし、今回は社外の視点から集めた情報を説得材料にできたことが大きな進展だと感じます。
情報だけでなく、人脈を広げられる手応えもありましたし、当初の目的が果たせて満足しています。
(書き手:ごとう あいこ/編集:HiPro Direct編集部)