【Networking Day 2023：イベントレポート1】オープニングトーク〜副業人材の活用が企業の課題解決につながる理由〜

パーソルキャリアが運営する副業・フリーランス人材 マッチングプラットフォーム「HiPro Direct（ハイプロダイレクト）」は、サービスリリースから1周年を迎えました。企業と各専門領域の第一線で活躍するプロ人材の出会いを更に推進するべく、2023年9月13日に「HiPro Networking Day 2023」を開催しました。

本レポートでは、イベントで企画されたセッション内容をお送りします。「HiPro Networking Day 2023」の熱気と魅力をぜひ体感ください。

オープニング

オープニングトークは、パーソルキャリア株式会社 執行役員 兼 「HiPro」編集長を務める鏑木 陽二朗からの挨拶です。副業市場だけではなく、個人の立場としては転職市場を、一方で企業の立場として採用市場も見てきた鏑木から、「企業における副業人材活用の現状」をお伝えしました。

企業課題の解決に「個の力」を活用

鏑木：近年、はたらき方が多様になっており、企業の人材活用も従来の枠では収まらないパターンが増えています。複雑化している企業課題の解決に、どのような人材活用方法が存在するのか。選択肢の一つとして、副業やフリーランスといったプロ人材が有する「個」のスキルの活用により、企業の課題が解決する可能性が高まります。こうした多様なはたらき方を支えるサービスとして、「HiPro」は誕生しました。

鏑木：私たちパーソルキャリアが提供する「HiPro」は「スキル循環社会」を目指しています。さまざまなところで、個のスキルを発揮し続けられる社会を作りたいと考えています。これまでは主に企業の中で活かされていた個のスキルを、企業の枠を超え、広く社会で活かされる状況をつくりたいのです。

「HiPro」には、3つのサービス「HiPro Biz」「HiPro Tech」「HiPro Direct」があり、異なる特徴を持っていますが、共通していることは企業の課題に対し、副業やフリーランスなどの高度なスキルを持つ人材をマッチングしているということです。企業にとっては課題解決につながる一方、個人にとっては新しいはたらき方や能力発揮の場として活かしていただけるサービスです。

副業推進が進み、個人の意向は高い

鏑木：近頃「副業」や「外部人材活用」といった話題を耳にする機会が増えています。2022年7月に日本政府が「副業や兼業の促進に関するガイドライン」を改定したことも後押しになり、副業や兼業をする人は増え続けています。同時に副業を解禁する企業も少しずつ増えています。

鏑木：一方、労働人口は年々減り続けています。そのため、転職をはじめとした採用の形をもってしても、企業が必要とするスキルを持つ人材を招き入れることが難しい状況になっています。これまで日本の企業は新卒採用主義かつ終身雇用が主流なものの、企業が労働市場から新たに人材を招くために取る手段としては、中途採用が主流でした。

しかし、先に話した通り労働人口減少に伴い、中途採用の難易度が上がっている中で、副業推進の流れは自然なことだと受け止めています。

副業人材の活用は、社会の成長につながる

鏑木：ただし、企業における外部人材活用の現状は、雇用のマーケットとは逆転しています。副業や兼業を望む個人は増えている一方、外部人材を活用する企業は現在市場の12%程度。企業にとっては、ハイスキルな方を活用できる土壌は整っていると言えます。

しかし、現状個人にとっては自分の能力を活かせる企業を慎重に見定める必要がまだまだあります。

鏑木：企業が抱える課題は、ますます複雑で高度になっています。そして、高い付加価値を持つ人材の獲得も難しくなっているのです。企業の皆さんに、副業やフリーランスといったプロ人材を活用するという発想を持っていただくきっかけになればと思っています。

プロ人材の活用が広がることで、企業や個人、社会の成長を支えたいと私たちは考えています。

（書き手：片岡 由衣／編集：永見 薫／監修：HiPro Direct編集部）